BDCって何?高配当の仕組みが気になった

プライベートクレジットについて全5回に分けて解説する連載企画、今回は第2回目です!
今回のテーマである「BDC」について、基本的な仕組みを一緒に学んでいきましょう。

「BDC」というワード、最近よく耳にしますよね。これは「Business Development Companies(事業開発会社)」の略で、特定の企業名ではなく制度の名称です。
役割を一言でいうと「銀行からの融資が難しい中小・中堅企業をターゲットにお金を貸し出す上場ファンド」となります。

そもそも上場ファンドとは、プロが様々な資産を詰め合わせた「投資信託」を、一般の株式と同じように市場でリアルタイムに売買できるようにしたものです。
BDC投資では、ファンドの出資口ではなく「BDCの仕組みで運営されている会社の株式」を購入します。その会社が融資で稼いだ利益が、配当として私たち投資家に還元される仕組みです。そのため、一般の投資家でも株式市場を通じて手軽にアクセスすることができます。

このBDCの最大の魅力は、「8〜12%」という高い配当利回りにあります。毎月や四半期ごとに配当が出る銘柄も多く、インカムゲインを狙うにはとても魅力的です。
では、なぜこれほど高い配当を出せるのでしょうか?理由は主に3つあります。

  • 1. 高リスクな企業への融資:銀行が融資を見送るような、成長段階にある中小企業へ貸し付けるため、その分利回りが高くなります。
  • 2. 利上げ局面での強さ:近年のBDCは変動金利ローンを多く保有しています。そのため、利上げ局面において受取利息が増加し、配当が押し上げられました。
  • 3. 米国税制上の優遇措置:利益の90%以上を株主へ分配することを条件に、法人税がほぼ免除される仕組みになっているため、利益の大部分を配当に回せます。

また、BDCは「レバレッジ」を活用しているのも特徴です。
「調達金利(借りる金利) < 貸出利回り(貸す金利)」である限り、お金を借りるほど利益が出ます。そのため、自己資本だけでなく、銀行融資や社債などを上手に組み合わせて資金を膨らませ、より多くの利益を生み出す工夫がされています。

このように高い収益性と魅力的な仕組みを持つBDCですが、投資である以上、当然ながら特有のリスクも存在します。そこで次回の第3回では、BDCの先行きを占うために絶対に知っておきたい「貸し渋りリスク」について学んでいきます。銀行の融資姿勢の変化が、なぜBDCやプライベートクレジット市場に影響を与えるのか、そのメカニズムに迫ります。ぜひ次回もチェックしてみてください!

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