白河理子著「気品が身につき人生が楽しくなる 教養としてのバレエ」

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皆さんはバレエを鑑賞したことはあるでしょうか?わたしは一度だけですがKバレエカンパニー20周年記念作品の「マダム・バタフライ」を観たことがあります。マダム・バタフライとは蝶々夫人のことでプッチーニの名作オペラを元に描かれた作品です。そこには何もバレエがわからない私にも惹きつけるなにかがありました。そこからだいぶ月日が経ってしまったのですがもう一度バレエを鑑賞したいなあ・・・と思っていたので少しは知識があったほうが楽しめると思いこの本を拝読しました。今後の鑑賞の参考として少しメモとして残しておこうかと思います。

【歴史】
バレエは15世紀イタリア宮廷のパーティの余興で踊られていたものがフランス宮廷に渡りその後ロシア宮廷へと国を跨ぎながら独自の発展をしていきます。フランスでは19世紀前半にロマン主義を重んじる「ロマンティックバレエ」、ロシアでは19世紀後半に様式美を重んじる「クラシックバレエ」が成熟していきました。どの国も宮廷や国の庇護の元バレエは発展していきました。

【チュチュ】
ロマンティックバレエでは「ロマンティック・チュチュ」、クラシックバレエでは「クラシック・チュチュ」が着用されます。ロマンティック・チュチュは主に妖精や精霊などの幻想的な役柄で着用されます。この当時は妖精や精霊などの幻想的なものに憧れがあったことが伺えます。クラシック・チュチュはより高度で複雑なテクニックを見せるために生まれました。わたしの好みはロマンティック・チュチュですがみなさんはどうでしょうか?

【構成】
マダム・バタフライを観たときに一番感動したのがコール・ド・バレエだったように記憶しています。美しいポーズとフォーメーションが揃っていてひとつにまとまりとても美しくみえます。

ディヴェルティスマン・・・余興(物語とは関係ないが賑やかさを添える短い踊り)
パ・ド・ドゥ・・・男女2人の見せ場の踊り
コール・ド・バレエ・・・群舞
グラン・パ・ド・ドゥ・・・主役あるいは準主役の男女2人によって展開される見せ場の踊り。

【作品紹介】
この本では基礎知識だけではなく様々な作品のあらすじや背景も紹介されています。眠れる森の美女やジゼルがなどたくさんの演目が紹介されていましたがその中でも気になったのがジュエルズです。宝石が踊るストーリーのないバレエです。全3幕で1幕はルビー、2幕はエメラルド、3幕はダイアモンドの副題がついておりフランス、アメリカ、ロシアのバレエを楽しむことができるそうです。宝石たちが踊るなんてなんて想像するだけで華やかで優美なこと。

この本を読み終わり、バレエを生で鑑賞したいのはもちろんですが音楽や絵画にも触れられていて興味が湧いてきました。特にドガの作品は観てみたいものですね。この本一冊で様々な角度からバレエを知ることができました。あまり知らない方にはぴったりの本だと思います。(筆者も全く知識なしでしたが楽しかったです。)もし少しでも興味があったら読んでみてはいかがでしょうか。

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